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Lisp はなぜ人気が無いのか


Jul 25, 2005

Lisp は大変優れた言語だと思いますが、いまいち人気がありません。なぜでしょうか?
理由としては、

  1. 使う機会が無い。つまり、どうしても学ばなければならないというものではない。
  2. 敷居が高い。
の2点があると思います。

最初の点についてはまさにその通りだと思いますが、敷居が高いというのは誤解だと思います。

  1. 前置記法は Lisp を学ぶときに全然問題にならないと思います。中置記法より便利で、一貫性があります。
  2. 括弧の多さも問題にならないと思います。Emacs や xyzzy を使えば、括弧の対応づけ、 インデントは自動でやってくれるので、読み書きにはそれほど苦労しないと思います。
しかし、問題になるのは、 Lisp の記法があまりにもシンプルで、データとしてのリストも、 プログラムもまったく同じ記法を取る点であると思います。 この単純化しすぎた記法のため、quote という不思議なものが必要になります。

Lisp のこの単純で美しい記法はマクロを書くときに必須なのですが、マクロを使いこなせるまで Lisp に習熟するにはかなりの努力が必要です。

しかし、いったん Lisp をマスターしてしまえば、 プログラムをものすごく短く書くことができるようになります。 これは保障できます。

なぜ Lisp の人気が無いのかの紫藤なりの答えは、quote だと思います。 そこで、quote について詳しい解説をそのうち書こうと思っています。

とりあえず、以下に優れたサイト、本を挙げておきます。