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Plamo Linux + CTWM


Jun 19, 2006

1. はじめに

前回紹介した Plamo Linux の入ったノート PC に CTWM を入れました。

CTWM は TWM の流れを汲むウインドウマネージャ (WM) です。 以下のような優れた特徴があります。

非力なマシンで Linux を使うにはぴったりの WM だと思うのですが、Web 上にあまり情報がありません。 そこで、簡単な紹介記事を書いてみました。

2. CTWM のインストール

CTWM Home からダウンロードします。i386 用 RPM もありますが、 最新の tar ball からインストールしました。

インストールの手順は以下の通りです。

$ cd downloads               (tar ball を保存したディレクトリに行く)
$ tar xzvf ctwm-3.7.tar.gz   (展開する)
$ cd ctwm-3.7                (展開してできたディレクトリに行く)
$ cp Imakefile.local-template Imakefile.local  (設定ファイルの雛形から設定ファイルを作る)
$ vi Imakefile.local         (必要なら設定ファイルを編集する。ちなみに紫藤は編集しませんでした。)
$ xmkmf                      (configure)
$ make                       (make)
$ sudo make install          (install)
$ sudo ln -s /usr/X11R6/bin/ctwm /usr/local/bin      (/usr/local/bin にリンクを作る。後々便利)
gnome 付お任せパックで Plamo 4.2 をインストールした人は Imakefile.local を編集する必要はありません。 そうでない人は、Imakefile.local-template のコメントの指示に従って Imakefile.local を編集する必要があります。

3. 設定

.xinitrc と .ctwmrc を編集します。
.ctwmrc の設定方法は http://www.update.uu.se/~d93jha/prog/ctwm/ctwm.man.html にありますので興味のある人は読んでみて下さい。

Plamo の .xinitrc-twm と CTWM のホームページにある Window 98 風のテーマ を元に作ったテーマを ctwm-plamo.tar.bz2 に置いておきますので 試してみてください。使い方は以下の通りです。

$ cd ~                           (ホームディレクトリに行きます。)
$ tar xjvf ctwm-plamo.tar.bz2    (ctwm-plamo.tar.bz2 を解凍します。 ctwm/ ができます。)
$ mv .xinitrc .xinitrc.b         (もともとの .xinitrc をどかします。)
$ ln -s ctwm/.xinitrc .          (ctwm/ の中にある .xinitrc へのリンクを作ります。)
$ ln -s ctwm/.ctwmrc .           (ctwm/ の中にある .ctwmrc へのリンクを作ります。)
スクリーンショットを以下に示します。ワークスペースを切り替えられるのでノート PC では便利です。 (画面をクリックすると拡大されます。)
Firefox (work space 1) Sylpheed (work space 2) Emacs (work space 3)

4. 終わりに

紫藤は CTWM はとても優れた WM だと思うのですが、ユーザーがあまりいないのが残念です。 クロック周波数 300 — 700 MHz の CPU では CTWM を選択するのがベストだと個人的には思っています。

仲間を増やそうと思ってこの記事を書いてみました。